スギヨとは?七尾市発・カニカマ発祥の 老舗メーカー「香り箱 極」・ 能登復興の今を完全解説

スギヨ「香り箱 極」2026年完全ガイド| 創業1640年・石川県七尾市の老舗水産加工メーカー・ 世界初カニカマ「かにあし」発祥・ 2024年能登半島地震から復旧

「カニカマ」は今や世界中で食べられる食品ですが、それを世界で初めて開発したのが石川県七尾市の企業・スギヨです。

1640年(寛永17年)に網元として創業し、1972年に世界初のカニ風味かまぼこ「かにあし」を発売。その後も研究開発を重ね、2023年3月には「本物のカニを超えた」と称される「香り箱 極」を生み出しました。

2024年1月の能登半島地震ではスギヨも甚大な被害を受けましたが、驚異的なスピードで復旧を果たし、現在も能登から全国・世界へ製品を届け続けています。

項目内容
会社名株式会社スギヨ
創業1640年(寛永17年)
本社石川県七尾市
主な商品香り箱 極・ロイヤルカリブ・ビタミンちくわ・うな蒲ちゃんなど
公式サイトsugiyo.co.jp

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スギヨの歴史——380年以上続く能登の食品メーカー

スギヨの歴史は1640年(寛永17年)にさかのぼります。七尾で網元として漁業を営んでいた杉野与作が幕末に屋号「杉與(すぎよ)」を使い始めたのが現在のスギヨの始まりです。明治40年(1907年)に初代・杉野作太郎がちくわの製造・販売を開始し、練り物メーカーとしての歴史が始まりました。

スギヨ 主な歩み

出来事
1640年杉野与作が七尾で網元・漁業を営む。幕末に屋号「杉與」を使い始める
1907年(明治40年)初代・杉野作太郎がちくわの製造・販売を開始
1952年「ビタミンちくわ」を発売・長野県で爆発的ヒット
1971年株式会社スギヨに商号変更
1972年世界初のカニカマ「かにあし」を発売
1975年棒状カニカマ「ゴールデンかにあし」を発売
1986年米国ワシントン州にスギヨ U.S.A.を設立・海外展開へ
1990年「ロイヤルカリブ」を発売・カニカマ第3世代へ
2004年「香り箱」を発売・2006年に第45回農林水産祭で天皇杯受賞
2023年3月「香り箱 極」を発売・第74回全国蒲鉾品評会で農林水産大臣賞受賞
2024年能登半島地震で被災・同年5月末に全工場復旧

カニカマ誕生秘話——人工クラゲの「失敗作」から生まれた世界的食品

カニカマの誕生は、カニとはまったく関係のない「人工クラゲの開発」から始まりました。

1960年代後半、珍味の原料として中国から輸入していたクラゲが、中国との国交悪化により入手できなくなりました。困った珍味業界からスギヨへ「人工クラゲを作れないか」という依頼が舞い込みます。

スギヨは1970年から開発をスタート。アルギン酸・卵白・塩化カルシウムを使ってクラゲに近い食感を再現することに成功しました。しかし醤油をつけると食感が変わってしまい、クラゲとはほど遠いものになってしまいます。

行き詰まった開発チームが試行錯誤を繰り返す中、たまたま失敗作を刻んで食べてみると——「この食感はカニの身そっくりだ」。普段からカニを食べ慣れた北陸人ならではの発見でした。

「人工クラゲ」から「人工カニ肉」へと開発の方向を転換。明治40年(1907年)から受け継いだ練り物技術を活かし、1972年についに世界初のカニ風味かまぼこ「かにあし」が誕生しました。スギヨは自社サイトで、この偶然の発見を「運命を変えた、奇跡の失敗作」と表現しています。

最初は「売れない」と相手にされなかった

完成した「かにあし」を築地市場に持ち込んだところ、ほとんどの問屋に「刻んだ蒲鉾なんか売れない」と一蹴されます。それでも1つの問屋が興味を持って引き受け、販売を開始すると——わずか2か月で爆発的な大ヒット。配送トラックが市場に到着すると業者が奪い合うほどの人気商品となりました。

その後、全国の練り物メーカーが次々とカニカマ製造に参入。スギヨの発明は日本の食品産業を大きく変え、のちに「戦後食品3大発明」のひとつに数えられるようになりました。


香り箱 極とは?「本物のカニを超えた」スギヨの最高傑作

1972年の「かにあし」から50年以上の研究開発を経て、2023年3月にスギヨが発売したのが「香り箱 極」です。「香り箱」がズワイガニのメスをモデルにしていたのに対し、「香り箱 極」はオスとメスの「いいとこ取り」をした究極の理想形。メスの繊細な繊維・ジューシー感と、オスの口いっぱいに広がる香りと旨味を同時に再現した最上級のカニカマです。

香り箱 極の特徴

特徴内容
モデルズワイガニのオス・メス両方の「いいとこ取り」
食感メスの繊細な繊維・ジューシー感を再現
オスの口いっぱいに広がる香りと旨味を再現
発売2023年3月
受賞第74回全国蒲鉾品評会・農林水産大臣賞受賞
価格(目安)10本入り(希望小売価格・店舗により異なる)
購入全国スーパー・コンビニ・スギヨ公式通販

大手コンビニが「香り箱の寿司」として商品化するなど、プロの料理人からも高く評価されています。カニカマでありながら、贈答用の木箱パッケージも登場するほどの高級感が特徴です。

👉 スギヨ公式サイト・購入はこちら


スギヨのその他の人気商品

ビタミンちくわ

1952年発売のロングセラー商品。スケトウダラやサメのすり身にビタミンAとEを加えた栄養価の高いちくわで、海のない内陸県・長野県で7割のシェアを誇るソウルフードです。カレーの具材や唐揚げにして食べるのが長野流。

ロイヤルカリブ

1990年発売。実際のカニ脚の繊維形状により近づけたカニカマ第3世代の商品で、北陸ではスギヨの中で最も売れている商品です。

うな蒲ちゃん

魚のすり身でウナギの蒲焼きを再現したスギヨ独自の商品。ひろゆきの能登復興支援サブスクの返礼品(2025年7月分)にも選ばれました。

里海・里山アヒージョ

能登の海の幸・山の幸を使ったアヒージョ。能登復興支援サブスクの返礼品としても提供され、能登の食文化を全国に伝えています。


能登半島地震とスギヨの復興——「被災工場で作り続ける」

2024年1月1日の能登半島地震は、スギヨにとっても前例がないほどの被害をもたらしました。工場では天井が崩落し、壁が剥がれ、機械が倒れ、地面が割れました。

驚異的なスピードで全工場を復旧

しかしスギヨは諦めませんでした。代表取締役社長の杉野浩也氏は「人手不足を嘆いても仕方ない。できるところから、やっていく」とプラス思考で復旧を指揮。液状化で凸凹になった工場については、「工場全てを直さなくていい」と発想を転換し、使えるスペースに生産機能を集約するアイデアで乗り越えました。

時期復旧の状況
2024年1月能登半島地震発生・全3工場が被災
2024年2月末商業団地工場でカニカマの生産を再開
2024年3月グループ会社工場を稼働(使えるスペースに集約)
2024年5月末被災した全3工場の稼働を完了
2025年2月震災1年を記録した復興映像をYouTubeで公開

地震発生からわずか半年で全工場の復旧を果たしたスギヨ。その姿は能登の多くの企業・人々に勇気を与えました。

「能登でなければカニカマは生まれなかった」

スギヨは「能登に育てられた水産加工品メーカー」として、震災から1年が経った2025年2月に復興映像をYouTubeで公開しました。和倉温泉の若女将・仮設商店街の喫茶店マスター・輪島塗の職人など、厳しい状況の中でも前を向く能登の人々の姿を記録しています。


ひろゆきの能登復興支援サブスクにも登場

スギヨはひろゆきさんが立ち上げた「能登復興支援サブスク」の2025年7月分の返礼品企業としても参加しています。ひろゆきさん自身が推薦者として名を連ね、以下の商品が全国のサブスク会員に届けられました。

  • 本物のカニを超えたかにかま「香り箱 極」×3
  • うな蒲ちゃん×2
  • カニスギーヨ!極
  • 里海アヒージョ(ランダム)
  • 里山アヒージョ(ランダム)
  • 海のじねんじょ

👉 サブスクの詳細はこちら:ひろゆきの能登復興支援サブスク完全ガイド


よくある質問

Q. 香り箱と香り箱 極の違いは何ですか?

A. 「香り箱」は2004年発売・メスのズワイガニをモデルにした繊細な味わいが特徴です。「香り箱 極」は2023年3月発売・オスとメス両方のいいとこ取りをした最上位モデルで、より濃厚な香りと旨味が楽しめます。迷ったら最新モデルの「香り箱 極」がおすすめです。

Q. カニカマを世界で最初に作ったのはスギヨですか?

A. はい。スギヨは1972年に世界初のカニ風味かまぼこ「かにあし」を発売しました。もともとは人工クラゲの開発中に偶然発見した技術が起源です。現在カニカマは世界中で「SURIMI(スリミ)」として親しまれています。

Q. 香り箱 極はどこで買えますか?

A. 全国のスーパー・コンビニで購入できます。スギヨの公式通販サイト・能登食祭市場店(石川県七尾市)・築地のとと一店(東京都中央区)でも購入可能です。

Q. スギヨは能登半島地震後も生産を続けていますか?

A. はい。地震発生から約2か月後の2024年2月末には主力工場でカニカマの生産を再開し、同年5月末には被災した全3工場の稼働を完了しています。現在は通常通り全国・海外へ製品を届けています。

Q. スギヨの工場や直営店は見学・購入できますか?

A. 能登食祭市場(石川県七尾市)内のスギヨ店舗で購入できます。東京は築地場外市場のとと一築地店(営業時間8:00〜14:00・日曜・祝日・市場休市日定休)でも購入可能です。

Q. 青柏祭とスギヨはどんな関係がありますか?

A. 青柏祭は毎年5月3日〜5日に七尾市で開催されるユネスコ無形文化遺産の祭りで、高さ約12m・重さ約20tの山車「デカ山」が有名です。スギヨは七尾市に創業380年以上の歴史を持つ企業として、青柏祭と同様に七尾・能登の文化と誇りを体現する存在です。


香り箱と香り箱 極の違いは?どちらを選ぶべきか

「香り箱」と「香り箱 極」はどちらもスギヨのフラッグシップ商品ですが、コンセプトが異なります。

香り箱香り箱 極
発売年2004年2023年3月
モデルメスのズワイガニ(香箱ガニ)オス・メス両方のいいとこ取り
食感繊細でジューシーより肉厚・繊維感が強い
味わい上品な甘み・旨味濃厚な香りと旨味
受賞第45回農林水産祭 天皇杯(2006年)第74回全国蒲鉾品評会 農林水産大臣賞
こんな人に繊細な味を楽しみたいカニの濃い旨味を楽しみたい

どちらも全国のスーパー・コンビニで購入できます。迷ったら「香り箱 極」が最新・最上位モデルのためおすすめです。


香り箱 極のおすすめの食べ方・レシピ

香り箱 極はそのまま食べるだけでなく、料理に使うとさらに美味しさが引き立ちます。

① そのまま・わさび醤油

最もシンプルな食べ方。冷蔵庫から出してそのままわさび醤油で食べると、繊維感と旨味が際立ちます。日本酒・ビールのおつまみにも最適です。

② 香り箱 極の手まり寿司

酢飯に香り箱 極を乗せるだけで、本物のカニ寿司に近い見た目と味に。ひな祭り・お花見など、おもてなし料理にも活用できます。

③ カニカマサラダ

レタス・きゅうり・マヨネーズと和えるだけで完成。香り箱 極の繊維感がドレッシングと絡まり、本物のカニサラダに負けない仕上がりになります。

④ カニカマ茶碗蒸し

茶碗蒸しのトッピングとして使うと見た目が豪華になります。加熱しても繊維感が残るため、プロの料理人からも評価されています。


スギヨと七尾の文化——青柏祭「デカ山」との深い縁

スギヨが本社を置く石川県七尾市は、ユネスコ無形文化遺産に登録された「青柏祭(せいはくさい)」で知られる城下町です。

青柏祭は毎年5月3日〜5日に行われる七尾市の最大の祭り。高さ約12メートル・重さ約20トンという日本一の大きさを誇る山車「デカ山」が市内を練り歩く光景は圧巻です。2016年にユネスコ無形文化遺産に登録された「山・鉾・屋台行事」のひとつとして、全国から観光客が訪れます。

項目内容
祭り名青柏祭(せいはくさい)
開催日毎年5月3日〜5日
場所石川県七尾市・大地主神社
見どころ高さ約12m・重さ約20tの山車「デカ山」
ユネスコ登録2016年・山・鉾・屋台行事として登録

創業380年以上のスギヨと青柏祭は、ともに七尾の文化と誇りを体現する存在として地域に根付いています。スギヨの商品を手に取ることは、七尾・能登の食文化と伝統を支えることにもつながります。


まとめ

  • スギヨは1640年創業・石川県七尾市の老舗水産加工メーカー
  • 1972年に世界初のカニカマ「かにあし」を発明・戦後食品3大発明のひとつ
  • カニカマ誕生のきっかけは人工クラゲ開発中の「奇跡の失敗作」
  • 2023年3月発売の「香り箱 極」は農林水産大臣賞受賞・オスとメスのいいとこ取りをした究極のカニカマ
  • 能登半島地震で被災するも約5か月で全工場復旧という驚異的なスピードで復活
  • ひろゆきの能登復興支援サブスク(2025年7月分)にも参加・全国へ商品を届けている

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