「そろそろ研がないと」と思いながら、切れ味の落ちた包丁を使い続けていませんか。
出刃や柳刃といった片刃の和包丁、あるいはVG10・SG2といった鋼材や、木目模様のダマスカス包丁をお持ちの方は、その判断は正解です。これらは、市販の簡易シャープナーでは研げない——というより、使うとかえって包丁を傷めてしまうタイプの包丁だからです。
この記事では、高価な包丁ほど難しくなる「研ぎ」の難所と、それをクリアするコツを、老舗刃物店や現役の研ぎ師が公開しているYouTube動画とあわせて解説します。
▼ 目的別に読みたい方はこちら
・出刃・柳刃など片刃の和包丁をお持ちの方 → 難所とコツへ
・VG10・SG2・ダマスカス包丁をお持ちの方 → 高硬度鋼の研ぎ方へ
・自分で研ぐのは難しそう・面倒だと感じる方 → プロに任せる方法へ
その包丁、簡易シャープナーで研いでいませんか
まず、多くの方がやってしまいがちな失敗からお伝えします。
スーパーやホームセンターで売られている簡易シャープナーは、両刃で比較的柔らかい家庭用包丁を前提に作られています。そのため、片刃の和包丁に使うと、刃付けの角度そのものが崩れてしまいます(堺一文字光秀より)。
さらに厄介なのは、研いだ直後は「よく切れるようになった」と感じてしまうことです。簡易シャープナーで研いだ刃先はノコギリのようにギザギザになるため、食材への食いつきが良くなったように錯覚します。しかし実際には刃先が傷んでおり、使い続けるほど刃は丸まっていきます。刃が分厚くなって切れ味が回復しなくなったり、刃欠け・刃割れの原因になることもあります(藤次郎ほか)。
数万円する和包丁やダマスカス包丁を、数千円のシャープナーで削ってしまう——これは避けたいところです。
高級包丁の「難所」と、それをクリアするコツ
とはいえ、「素人には無理」という話ではありません。難所がどこにあるかを知っていれば、失敗は確実に減らせます。タイプ別に見ていきましょう。
片刃の和包丁(出刃・柳刃)|シノギ筋は一度崩すと戻せない
和包丁の最大の難所は「シノギ筋」です。刃の角度が変わって切刃が始まるラインのことで、ここが崩れると見た目だけでなく切れ味の均一性まで失われます。しかも、一度崩れると元通りに戻すのは非常に困難とされています。
なぜ崩れるのか。和包丁は鋼(はがね)と軟鉄を合わせた複合構造で、切刃の約3分の2は軟らかい軟鉄です。均一な力で研ぐと、軟鉄部分だけが先に削れてしまうのです(堺一文字光秀より)。
クリアするコツ:
- 指は切刃の中央ではなく、刃先側(鋼の部分)に添える。軟鉄側に力がかかるのを防ぎます
- 切刃全体を砥石にベタ当てする。刃先だけ起こすとシノギが崩れます
- 裏面は「研ぐ」のではなく「裏押し」。裏全体を砥石に当て、絶対に角度を付けない。目的はカエリを取ることであって、研ぎ込むことではありません
- 裏押しに荒砥石は使わない。研磨力が高すぎて「裏スキ」を損なう恐れがあります(堺一文字光秀「出刃包丁の研ぎ方」より)
高硬度ステンレス・粉末鋼(VG10・SG2など)|「研げない」の正体は砥石側にある
「高硬度の包丁にはダイヤモンド砥石が必須」という話を目にすることがありますが、これは正確ではありません。
VG10クラスであれば、炭化物が多いぶん時間はかかるものの、通常の#1000中砥石で研げます。粉末ハイス鋼(SG2)を扱う老舗・實光刃物も「ハガネの包丁と同じように砥石で砥げる」と説明しています(實光刃物より)。
では、なぜ「研いでも進まない」と感じるのか。技術的には、問題は包丁側ではなく砥石側にあります。粉末鋼に含まれるバナジウム炭化物は、一般的なアルミナ(酸化アルミ)系の砥粒より硬いため、炭化物が砥粒を削るのではなく砥粒を鈍らせて「目つぶれ」を起こすのです。つまり、砥石の表面が滑ってしまっている状態です(といし屋「碧」より)。
クリアするコツ:
- 研ぎが進まなくなったら、名倉や面直し砥石で砥石表面の目つぶれ層を落とす。研磨力が回復します
- ダイヤモンド砥石は「必須」ではなく「時短の選択肢」と考える。ただし金属の減りが早いので、仕上げでは加減が必要です
- 例外はZDP189(硬度66〜67クラス)。ここまで硬いとセラミック砥石やダイヤモンド砥石が推奨されます
- そして最も効く対策が、切れなくなってから研がないこと。その日使った分を、その日のうちに5分研ぐ。これだけで体感の難易度が大きく変わります
ダマスカス包丁|「ダマスカス」は鋼材ではなく模様です
ここは誤解が多いところです。ダマスカスは鋼材の名前ではなく、積層による木目模様のことです。実際に切れる部分(切刃)は中心の芯材——VG10やSG2、AUS-10など——であり、ダマスカスのクラッドはその上下に乗る、より軟らかいステンレス層にすぎません。
したがって、「33層」「67層」といった層数は装飾的なもので、切れ味とは無関係です(Japanese Knife Labより)。「層が多いほどよく切れる」わけではないので、選ぶときの参考にしてください。
クリアするコツ:
- 刃先だけを研ぎ、ブレード面(模様の部分)には極力砥石を当てない。模様部分を研ぐと研ぎ傷が入り、模様がぼんやりしてしまいます
- 刃の肉抜き(厚み調整)をすると模様が削り取られてしまうため、購入当初は刃先のみに留める
- 角度は15度程度が目安。鋭角に研ぐほどよく切れますが欠けやすくなります(ビエント工芸ほか)
プロが教える研ぎ方|老舗刃物店・研ぎ師の動画で学ぶ
文章だけでは伝わりにくいのが研ぎです。ここからは、老舗刃物店や現役の研ぎ師が公開している動画を、目的別に紹介します。いずれも発信者の専門性が明確なものを選びました。
まずはここから|出刃包丁の研ぎ方(片刃包丁の基本)
明治33年創業、堺の老舗實光刃物(JIKKO)の公式チャンネルによる入門動画です。約90万回再生と、このジャンルでは屈指の視聴数を集めています。#1000の中砥石と#6000の仕上げ砥石だけで出刃を研ぎ切る流れが、小刃付け・裏押し・カエリ取りまで工程ごとに区切って収録されています。
この動画のポイント:
- #1000で刃を付け、#6000で仕上げる2本構成で十分
- 表を研いだ後に必ず「小刃付け」をして刃こぼれを防ぐ
- 裏押しは裏面全体を砥石にベタ当て(角度を付けない)
- 最後のカエリは新聞紙で軽く落とす
- 研ぎ後は必ず試し切りで切れ味を確認する
柳刃(刺身包丁)は出刃と研ぎ方が違う
大阪・難波の道具屋筋に店を構える老舗堺一文字光秀の公式チャンネル。専属の研ぎ師が、柳刃特有の失敗パターンを名指しで解説しています。
出典:堺一文字光秀 包丁のこと
この動画のポイント:
- 柳刃は切れ味最優先。出刃と違い、ハマグリ刃(丸みのある刃)に研いではいけない
- 切刃全体をベタに当てる。刃先だけ起こすとシノギが崩れる
- 切っ先が細く反り返る「コンコルド」を避けるため、切っ先側は圧を抜く
- 裏は研ぐのではなく「裏押し」で軽く。裏スキを潰さない
- 最後に糸刃を付けて刃持ちを確保する
最も避けたい失敗|シノギを崩さない研ぎ方
高価な和包丁を素人が最も壊しやすいのが、前述の「シノギ筋の崩壊」です。崩れる原因と、崩れてしまった場合の整え方を扱った動画です。
出典:堺一文字光秀 包丁のこと
この動画のポイント:
- 「なんとなく」研ぐと、シノギ筋は簡単に崩れる
- 崩れると見た目だけでなく、切れ味の均一性まで失われる
- 崩れた場合は、刃金を薄めてから鎬・切刃の順に整え直す
高硬度鋼(ZDP189)は本当に研げないのか
現役の魚屋が、硬度67に達するZDP-189を実際に研ぎ、青紙1号・白紙1号の本焼と比較検証した動画です。「高硬度鋼は研げない」という通説を、実演で検証しています。
結論として、本焼の青鋼1号と比べれば「普通に研げる」ものの、他の鋼材よりは確実に時間がかかる、という評価です。そして前述のとおり、毎日少しずつ研ぐ運用にすれば難易度は大きく下がります。
ダマスカス包丁を模様を残して研ぐ

※画像はイメージです。
名古屋の包丁研ぎ専門店「研ぎや大須」による、鏡面ダマスカス牛刀の研ぎ方。あわせて、ステンレスでも起こる「孔食(点状の腐食)」についても解説されています。
この動画のポイント:
- 鏡面仕上げのダマスカスは、研げば必ず研ぎ傷が入る
- 模様は完全に消えはしないが、研ぐとぼんやりしていく
- ステンレスでも「孔食」(点状の腐食)は起きるため、濡れたままの放置は禁物
あわせて見ておきたい動画
- 片刃包丁の砥ぎ方(刃物専門店 宮文)|札幌・狸小路の創業100年超の刃物店。年間13万丁を研ぎ直す社長自らが実演する定番動画で、約120万回再生されています
- プロの研ぎ師が分かりやすく包丁の研ぎ方の基礎を解説します(堺一文字光秀)|握り方から角度、小刃引き、カエリの取り方まで17分の入門講座
- プロが教える出刃包丁の研ぎ方(中〜上級者向け)(堺一文字光秀)|切先側は薄く鋭く、顎側は骨を叩くため厚く、と部位ごとに研ぎ分ける上級テクニック
- 包丁の反り・切っ先のアールの研ぎ方(堺一文字光秀)|ある程度研げるようになってから見えてくる、最も難しい箇所の攻略法
失敗しないためのチェックポイント

※画像はイメージです。
動画を見ても、いざ自分の手元となると「これで合っているのか」が分からないものです。研ぎの正否を自分で判断するための、4つの確認方法を押さえておきましょう。
1. カエリが出ているか触って確認する
研げているかどうかの最も確実な判断材料が「カエリ」(バリ)です。ここで重要なのは、カエリは研いだ側ではなく反対側に出るということ。刃線に沿って指を滑らせても分かりません。
實光刃物は、確認方法を「包丁の研いだ方と逆の面に親指をあてて、包丁の面に対して平行に刃先の方に親指を滑らせる」と説明しています(實光刃物より)。刃を横切る向きに、ごく軽く触れると、わずかな引っかかりとして感じ取れます。
※ 刃先に向かって指を動かす動作です。絶対に力を入れず、押し付けないでください。研ぎ上がった刃は想像以上に鋭くなっています。不安な場合は、指ではなく新聞紙やキッチンペーパーの端を刃先に当て、引っかかるかどうかで確認する方法でも構いません。
カエリが出ていなければ、刃先まで研げていない証拠です。逆に言えば、カエリさえ確認できれば、その部分は確実に研げています。
2. 油性ペンで「研げていない場所」を可視化する
これは非常に有効な裏技です。研ぐ前に切刃全面を油性マジックで黒く塗り、そのうえで研ぎます。研ぎ終わったあとに黒が残っている部分が、そのまま「砥石が当たっていない場所」です。
自分では全体を研いだつもりでも、刃元だけ、あるいは切っ先だけが研げていない——といった研ぎ癖が一目で分かります。実際にこの方法で研ぎ癖を検証した実践例では、シノギ筋の近くに黒が残るなど、本人も気づいていなかった偏りが可視化されています。
3. 砥石の面直しを怠らない
見落とされがちですが、砥石は研げば必ず中央が凹みます。凹んだ砥石で研ぐと、刃も同じように丸まってしまいます。研ぐ前に面直し砥石で平面に戻す習慣をつけてください。とくに裏押しは、平面の砥石であることが絶対条件です(堺一文字光秀より)。
4. 最後は試し切りで確認する
紹介した動画の多くが、最後に試し切りで締めくくっています。刃元・中央・切っ先のどこかだけ切れ味が違えば、そこが研ぎ残しです。研ぎっぱなしにせず、必ず切って確かめてください。
砥石の選び方と番手
高級包丁を研ぐなら、簡易シャープナーではなく砥石が必要です。とはいえ、いきなり何本も揃える必要はありません。
出刃包丁の標準的な流れは、荒砥石(形を作る)→ 中砥石#1000(刃付け)→ 仕上げ砥石#4000(切れ味向上・裏押し)です(堺一文字光秀より)。ただし荒砥石は刃の形を作り直すときにしか使わないため、日常の手入れであれば中砥石#1000と仕上げ砥石の2本で十分です。實光刃物の入門動画も#1000+#6000の構成で進めています。
最初の1本を選ぶなら、扱いやすい中砥石(#1000前後)から始めるのがおすすめです。シャプトンの「刃の黒幕」シリーズなどのセラミック砥石は、他の砥石のように長時間水に浸す必要がなく、水をかければすぐ使える点で初心者にも扱いやすい定番として広く選ばれています。
あわせて、面直し砥石も1枚用意しておくことを強くおすすめします。前述のとおり、凹んだ砥石で研ぐと刃が丸まってしまうためです。
それでも「難しい」「面倒」と感じたら
ここまで読んで、「やっぱり自分でやるのは不安だ」と感じた方もいるはずです。それは決しておかしなことではありません。プロの研ぎ師が何年もかけて習得する技術なのですから。
郵送で研ぎ直しを依頼する
メーカーを問わず、郵送で研ぎ直しを依頼できる専門店があります。店舗まで足を運ぶ必要がないので、近くに刃物店がない方でも利用できます。
- ふくべ鍛冶「ポチスパ」(石川県・明治41年創業):専用の箱に包丁を入れてポストに投函するだけの宅配研ぎサービス。他社製品にも対応しており、本数による定額料金で、一般的には有料となる刃欠けや歪みの修理も定額パックに含まれるのが特徴です。依頼前にLINEで無料の事前診断も受けられます(ポチスパ公式より)
- 月山義高刃物店(三重県松阪市):鋼材の組織まで研究した研ぎで、高硬度ステンレスの切れ味を引き出したい方向け
- 堺實光刃物(大阪府堺市・明治33年創業):上で動画を紹介した老舗。刃の形状を美しく整え直す研ぎ直しに定評があります
とくに、シノギ筋を崩してしまった、研ぎすぎて刃が丸くなったという場合は、自己流でさらに研ぐと形が崩れる一方です。プロの手で整え直してもらうのが確実です。
普段使いの包丁は「研がない」選択もある
なお、毎日使う両刃の包丁まで手をかけるのが大変であれば、燕三条のケース技術と関市の刃物職人が組んだ「研澄(TOGISU)」のような、出し入れするだけで刃を研げる自動研磨ケース付き包丁もあります(Makuakeでの先行販売は受付終了済み、一般販売予定価格7,810円)。
大切な和包丁はプロに任せ、普段使いはこうした製品で回す、という使い分けも現実的です。
研ぎ直して長く使う、次の一本を選ぶなら
切れ味が戻った包丁を使うと、料理そのものが少し楽しくなります。そして「次はもっと良い一本を」と思ったとき、知っておくと選択肢が広がるのが産地です。
日本には、それぞれ異なる歴史と技術を持つ刃物産地があります。
- 堺打刃物(大阪府):燕三条・関と並ぶ日本三大刃物産地の1つ。プロの日本料理人の80〜90%が使用しているといわれ、鍛冶・研ぎ・柄付けを別々の職人が手がける分業制で作られます。この記事で紹介した實光刃物・堺一文字光秀も、この産地の老舗です。詳しくは堺打刃物の記事で解説しています
- 越前打刃物(福井県):1337年に始まったとされる日本最古級の刀鍛冶の産地。ダマスカス模様など美術性の高い一本を探している方に向いています。詳しくは越前打刃物の記事をご覧ください
- 燕三条(新潟県):江戸時代の和釘づくりから発展した金属加工の産地。価格と性能のバランスを重視する方に
- 関(岐阜県):鎌倉時代から続く刀剣づくりの伝統を持つ「刃物の町」。家庭用から業務用まで選択肢が広い産地です
よくある質問
高級な包丁を簡易シャープナーで研いでもいいですか?
出刃や柳刃などの片刃の和包丁には使わないでください。刃付けの角度が崩れてしまいます。また簡易シャープナーで研いだ刃先はギザギザになり、一時的に切れるように感じても実際には刃先が傷んでおり、使い続けると刃が丸まっていきます(堺一文字光秀より)。砥石で研ぐか、専門店に依頼するのが確実です。
和包丁の「シノギ筋」が崩れるとどうなりますか?
和包丁は鋼と軟鉄の複合構造で、切刃の約3分の2は軟鉄です。均一な力で研ぐと軟鉄部分ばかりが削れてシノギ筋が崩れ、見た目だけでなく切れ味の均一性も失われます。一度崩れると元通りに戻すのは非常に困難なため、指は刃先側(鋼の部分)に添えて研ぐのが基本です(堺一文字光秀より)。
VG10やダマスカスの包丁を研ぐにはダイヤモンド砥石が必要ですか?
必須ではありません。VG10クラスは炭化物が多く時間はかかりますが、通常の#1000中砥石で研げます。老舗刃物店の實光刃物も粉末ハイス鋼について「ハガネの包丁と同じように砥石で砥げる」としています(實光刃物より)。研ぎが進まないときは、砥石表面の目つぶれを名倉や面直しで落とすと研磨力が回復します。ダイヤモンド砥石は時短の選択肢です。ただしZDP189のような硬度66〜67に達する鋼材は例外で、セラミック砥石やダイヤモンド砥石が推奨されます。
研げているかどうか、どう確認すればいいですか?
「カエリ」が出ているかで判断します。カエリは研いだ側ではなく反対側に出るので、指を刃に沿わせるのではなく直角方向に滑らせて確認します。カエリが出ていなければ刃先まで研げていない証拠です。また、切刃に油性ペンを塗ってから研ぎ、黒が残った部分を見れば、どこが研げていないかを目で確認できます。
自分で研ぐのが不安な場合はどうすればいいですか?
メーカーを問わず郵送で研ぎ直しを依頼できる専門店があります。石川県のふくべ鍛冶「ポチスパ」は他社製品にも対応し、本数による定額料金で刃欠けや歪みの修理も含まれます(ポチスパ公式より)。ほかに三重県の月山義高刃物店、大阪・堺の實光刃物などが知られています。
まとめ
高級な包丁ほど、研ぎには気を遣う必要があります。とくに片刃の和包丁はシノギ筋を崩さないこと、ダマスカス包丁は模様の部分に砥石を当てないこと、高硬度鋼は切れなくなる前に少しずつ研ぐこと——この3点を押さえるだけでも、失敗はぐっと減ります。
そして、研げているかどうかはカエリと油性ペンで自分で判断できます。まずは手持ちの包丁で、切刃を黒く塗ってから研いでみてください。自分の研ぎ癖が見えてくるはずです。
それでも難しいと感じたら、郵送の研ぎ直しサービスに任せるのも立派な選択です。大切なのは、良い包丁を切れないまま眠らせておかないことですから。



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