野菜で作った 『おやさいクレヨン ベジタボー』 子育てママのアイデア商品

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子供たちが大喜び!廃棄野菜で作ったクレヨン

おやさいクレヨンを手掛けているのは、青森市でデザインの仕事をしていた木村尚子さん。小学生の娘がお絵かきを好きなことから、クレヨンの製作を思いついたそうです。

木村さんのアイデアに、地元の農家も喜んで協力してくれることになりました。実は廃棄野菜を処分するのにも多額の費用がかかります。

少しでも活用できれば、農家も助かります。そうして集めた廃棄野菜をパウダー状に加工。それを名古屋市の町工場が、試行錯誤の上にクレヨンに仕上げてくれました。

出典:ガイアの夜明け 2015年05月26日放送 第667回

おやさいクレヨンお野菜クレヨン
やさいクレヨン

 

野菜クレヨン
出典:http://mizuiroinc.com/

おやさいクレヨンとは?

野菜や果物を使って作られたクレヨンが、いま人気となっています。その名も”おやさいクレヨン ベジタボー”。2014年の3月に発売されるとたちまち大反響となり、累計で3万セットを販売したヒット商品です。

おやさいクレヨンは、国内で採れた野菜で、形が悪い、傷があるなどの理由で、捨てられてしまう廃棄野菜を使っています。

クレヨンには「赤」、「青」、「黄」といった色ではなく、「ほうれんそう」、「りんご」、「とうがらし」など、野菜や果物の名前が書かれています。

おやさいクレヨンは、本物の野菜を乾燥させて、粉末にしたものが入っているので、描き心地は少しだけザラザラしています。

通常のクレヨンよりも淡い色合いで、野菜の匂いもほんのりするので、子供たちも興味をもってくれるようです。

小さなお子さんが、万が一口に入れても無害な素材を使用しているので、おやさいクレヨンを使う保育園や幼稚園が増えています。

出典:http://mizuiroinc.com/

母の想いがこもった、やさしいクレヨン

おやさいクレヨンは、青森県青森市にある、mizuiro株式会社という可愛らしい社名の会社が開発しました。

その会社を立ち上げたのが、子育てママの木村尚子さんです。

木村さんは元々デザイン会社で、店舗やイベント会場などで、デザインの仕事を手掛けてきましたが、数年前にフリーとなり独立しました。

デザイナーのお母さんと同様に、娘さんも絵を描くのが好きなことから、クレヨンの製作を思いついたそうです。

野菜が苦手なお子さんが、「野菜を好きになって欲しい」という母の願いもこもっています。

販売はできないが、食べることはできる廃棄野菜を有効活用した、環境にも人にもやさしいクレヨンです。

日本に3件しかないクレヨンの町工場 東一文具工業所

お野菜クレヨンを委託製造しているのは、愛知県名古屋市にある東一文具工業所。1953年に創業し、従業員は4人のという町工場です。

現在、クレヨンを製造している国内の零細企業は、3件ほどしかないそうです。

3代目の水谷さんは、「今までは安いものをたくさん作っていたが、付加価値のものを作って生き残っていくしかない」と、さまざまな野菜とライスワックスの配合を試行錯誤しながら製品開発に取り組んできました。

その甲斐もあり、おやさいクレヨンを製造するようになって、会社の売り上げは20%アップしたそうです。

おやさいクレヨンの作り方

通常のクレヨンは顔料に植物性の油を加えますが、野菜のクレヨンには試行錯誤の結果、米油(ライスワックス)を使うことにしました。

米糠から抽出した蝋(ろう)を固めることでクレヨンになります。通常のクレヨンは植物から採れる蝋を使いますが、野菜の粉末には米糠から採れる蝋が一番合うそうです。

水谷さんは 「野菜の粒が紙に滑らかにのり、書き味がすごく滑らかにすらすら描ける」 と、仰っています。

溶かした米糠の蝋に米油と混ぜた野菜の粉末を加えます。この調合が難しく、僅かな違いでクレヨンの色や硬さ、書き味が変わってしまうそうです。

そして、高温で溶かした液体をクレヨンの金型に流し込んでいきます。

10分ほど冷却させ、固まったところで、いらない部分を金属ヘラを使って取り除いていきます。

金型を押し上げると一度に600本のクレヨンが出来上がります。

おやさいクレヨン
出典:http://mizuiroinc.com/

主成分である米油のライスワックスは、精米時に捨てられてしまう米ぬかを精製して作られているそうです。また、野菜の色を補うために、少しだけ食品用の着色料と同成分のものも含まれています。

クレヨンにするのが難しいトマト

ガイアの夜明けでは、トマトをクレヨンにする経緯が紹介されていました。

トマトは水分が多く、粉末化するのが難しいため、これまでも、3、4回失敗を繰り返していたそうです。

水分が含んだ粉末だと、固形化するためのライスワックスと、上手く混ざらないようです。(水と油?)

青森市役所からの要請で、市場に出せない小さなベビーベビーという小さなトマトを使って、新たな色を作ることにしました。

トマトのクレヨンは、やはり水分を抜くのが難しいので、少量しか粉末にできませんでした。

しかし、その小さなトマトの粉末と、米油は混ぜることができ、試作品を作ることができました。

大量に粉末化するためには冷凍の仕方や、粉末にする機械の調整等の問題がありますが、量産化の可能性が出てきました。

トマトのクレヨンは酸っぱい匂いがするそうです。^^

新商品は 『おやさいねんど?』

現在木村さんは、野菜に粘土を混ぜ合わせた商品も開発中です。

小さいお子さんは誤って粘土を食べてしまうことがありそうですよね。

母が子を想うやさしい気持ちが、また新たなアイディア商品を生み出してくれそうです。

まとめ

廃棄される食べ物を再利用するというアイディアは、エコにも繋がりますし、それを使う子供たちへの環境教育にもなります。

こういったアイディア商品がどんどん出てくることで、メイドインジャパンの町工場が、復活するきっかけになって欲しいものですね。

公式サイトをみますと、韓国のサイトへのリンクもあるようなので、今後は海外からもどんどん注文が入りそうですね。

大量生産になったとしても、品質にこだわることを忘れずに、日本の素晴らしい製品を世界に発信していってほしいものです。

おやさいクレヨンのご購入

公式オンラインショップはこちら
mizuiro

  1. 作ります

    • 内谷さん
      コメントありがとうございます!
      ぜひチャレンジしてみてください!

  2. こんにちわ。  
    お野菜クレヨンベジタボー、とってもいいと思います!        
    アイデアも素敵だし、欲しくなっちゃいました。                   
    これからも、こうゆう商品を一杯作って欲しいです
    子育ても開発も頑張ってください

    • チーズさん コメントありがとうございます!
      おやさいクレヨンは自然にも人にもやさしい製品なので、保育園でも使われているそうですよ。
      野菜をつかった色々な商品を開発してほしいですね!

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