ドンペリが認めた!桶職人のシャンパンクーラー
滋賀県大津市で工房を構える、桶職人の中川周士さん。
もともと風呂桶や、おひつなどを作っていたが、生活環境の変化で売り上げは激減、京都に数多くあった桶屋も今や数軒程度に減少してしまっているという。
桶作りの技術をいかし、何か新しいものを生み出さなければと考えた中川さん。
そこで開発したのが、木製のシャンパンクーラーだった。
シャンパンクーラーとは?
シャンパンやワイン、日本酒などを瓶のまま冷やすための、氷と水を入れた容器です。
主に高級なホテルやレストラン、和食の割烹料理店や寿司店などで、使用されていますが、現在ではワインを好む人が増えているため、一般家庭でも広く普及しています。
アルミやステンレス、陶器や木製のものなど素材もさまざまで、色やデザインもバリエーションに富んでいます。
出典:http://www.l-u.co.jp/
ドンペリ(ドン ペリニオン)が認めたシャンパンクーラー
ドンペリは、日本では知名度も抜群、お酒を飲まない方でも一度は聞いたことのある、人気No.1のシャンパンと言われています。
生産者は、フランスの老舗メゾン モエ・エ・シャンドン社で、そのモエ・エ・シャンドン社が持つ1つのブランドが”ドンペリ”です。
モエ・エ・シャンドン社は、創業1743年の老舗のメゾンで、シャンパンの生産量・出荷量・ストックは最大の規模を持つと言われています。
そのドン・ペリニヨン(Dom Pérignon)が認めたのが、木製シャンパンクーラー『Konoha(このは)』です。
まるで木の葉のように緩やかなカーブが美しい、楕円形のシャンパンクーラーを生み出したのが、中川木工芸3代目の桶指物師、中川周士さんです。
職人熟練の技で作られたシャンパンクーラーは、結露がつきにくく、1ミリ単位で削りにこだわった、そのものづくりを、高級シャンパンの「ドン・ぺリニヨン」が絶賛し、製造を委託しました。
今では様々な高級外食店に置かれるようになりました。
京都白川 中川木工芸
中川木工芸は初代:亀一さん(三代目周士さんの祖父)が、京都の老舗「たる源」で丁稚(でっち)から修行をし、40年ほど勤めて京都白川通りで独立したのが始まりだそうです。
「たる源」は雑器(ざっき)と呼ばれていた木桶を、床の間にも飾れるようなものに、創り上げた京都随一の桶、樽の老舗です。
中川木工芸もその流れをくみ、繊細で優美な木桶を製作しています。
現在は二代目:清司さん(2001年重要無形文化財保持者を認定)が、白川の工房を引き継いでいます。
中川木工芸 比良工房
中川木工芸 比良工房は、三代目:中川周士さんが、父 清司さんの重要無形文化財認定後、滋賀県滋賀郡志賀町(現在、大津市に合併)に、2003年工房を開いたのが始まりです。
シャンパンクーラー 『Konoha / このは』のまとめ
シャンパンやワインが好きな方は、ただお酒が好きというだけでなく、そのお酒の歴史であったり、その場の雰囲気を楽しまれている方も多いのではないでしょうか?
シャンパンやワインは、高級レストランの料理に合うお酒として提供されていますが、それだけではなく、その場を特別な空間に演出するアイテムとして、付加価値をプラスしています。
料理を引き立ててくれる、お店の内装や照明、食器類と同じく、『シャンパンクーラー このは』は、シャンパンをよりラグジュアリーにしてくれるアイテムです。
『シャンパンクーラー Konoha』は、日本の伝統工芸を守る職人が、丹精込めて創り上げた価値のある逸品です。
伝統的な木桶の生産量は、時代の流れと共に少なくなってきましたが、売れるデザインを融合し、付加価値の高い製品を生み出すことで、売れる商品となりました。
こういった伝統工芸や日本の素晴らしい技術が、新たなデザインやアイデアにより、日本だけでなく、世界でも評価される商品となって、どんどん復活して欲しいですね。
ひのきシャンパンクーラーは入手困難
檜(ヒノキ)で作られた、made in japanのシャンパンークーラーは海外のセレブの間で火がつき、入手困難となっています。