無水鍋の元祖は愛知ドビーのバーミキュラ
今回は「ガイアの夜明け」で紹介された、愛知ドビーの無水鍋『バーミキュラ』をご紹介します。
・・・「ガイアの夜明け」の番組内容・・・
人気沸騰!”あの鍋”が巨大市場・アメリカに挑む
愛知・名古屋市の鋳物工場「愛知ドビー」。戦前から続く工場だが、下請けの仕事が激減し、経営難に・・・。
この工場を救うため、前社長の息子2人が大手企業を辞めて戻ってきた。兄の土方邦裕社長と、弟の智晴副社長だ。
下請け頼みからの脱却をめざし、精密な鋳造技術を生かして、自社商品のホーロー鍋「バーミキュラ」を開発。
鍋の密閉性が高いため、水なしでおいしく調理できる「無水調理」を可能にした。評判は広がり、15か月待ちの大ヒット商品に成長。工場は息を吹きかえした。
注文待ちを解消するため生産体制を増強。さらに土方兄弟は海外市場の開拓に乗り出すことにした。
狙うはヘルシー志向が高まるアメリカ。無水で調理できる鍋のニーズはあるはずと呼んだのだ。
しかし、市場調査をしてみると、サイズやデザインの好みが日本と違い、そのままでは売れないと言う事が判明。
新商品を開発することを決意したのだが、そこには思わぬ難関が・・・。そしてこの夏、再びアメリカに乗り込んだ土方兄弟を待ちうけていた結果とは・・・。
出典:ガイアの夜明け
ホーロー老舗メーカーに挑む無水鍋のVermicularバーミキュラ
ホーロー鍋を制作している世界でも有名な3社に、ルクルーゼ、ストウブ、シャスールが挙げられます。3社はいずれもフランス生まれで、歴史のあるメーカーです。
中でもストウブは、開発にも関わっている三ツ星シェフ、ポール・ボキューズが公私ともに愛用しているそうです。
そのホーロー鍋の世界にニッポンのブランド Vermicular(バーミキュラ)が名乗りを挙げました。
バーミキュラの最大の特徴はニッポンの加工技術により生み出された、”密閉性”です。
開発した愛知ドビーの設計技術と職人の製造技術が詰まった、高品質で精度の高い
メイド イン ジャパンの無水鍋です。
ガイアの夜明けでは、職人が鍋とフタの隙間に、紙が入らなくなるまで、何度も微調整を重ねている工程が、紹介されていました。
精密な鋳造技術を駆使して、完成された鋳物は様々な表面処理の後、精密加工が施されます。職人の経験と勘で繊細な調整を繰り返し、0.01mm以下の精度まで削り込むことができるそうです。
出典:http://www.vermicular.jp/about/madeinjapan/
無水料理
密封性の高い無水調理鍋で煮込み、素材に含まれる水分だけで調理する料理です。
加熱により、水を入れなくても野菜などから水分が出てくるので、素材本来の旨味を最大限に引き出し、栄養価が高いスープを作ることができます。
野菜カレーや、野菜スープ、定番の肉じゃがも、水無しで料理できるので、野菜の甘みが引き立ち、野菜嫌いなお子様も美味しく食べれます。
愛知ドビー
社名のドビーは織物の製造法の一種です。ドビー機で織った細かい紋織りを、ドビー織物といい、ワイシャツ生地などに使われています。
愛知県名古屋市にある愛知ドビーは1936年に創業以来、鋳造技術や機械加工による、産業機械部品を製造してきました。
繊維製品の生産が国内から海外へ移っていく中、ドビー機の部品を製造していた愛知ドビーは下請けの受注が激減。
経営の危機に工場を救うため、前社長の息子二人が大手企業を辞めて戻ってきました。
その二人が中心となりアイディアを絞り、精密部品を開発してきたノウハウや、熟練された職人たちの経験と、最高の製品を作りたいという強い思いにより、無水調理鍋のバーミキュラが誕生しました。
バーミキュラの購入方法は?
バーミキュラの公式サイトはこちら
http://www.vermicular.jp/
炊飯器を越える炊飯鍋 バーミキュラ専用 ポットヒーターの ライスポット
愛知ドビーは「バーミキュラで炊いたご飯は、どんな炊飯器よりおいしい」 というオーナーの方の声を元に、現在、炊飯鍋のプロジェクトに取り組んでいます。
バーミキュラでも直火だとおいしいご飯が炊けますが、火加減が必要です。IHだと鍋底にしか熱が伝わらないので、ムラができてしまうそうです。
バーミキュラを使ったご飯の炊き方はこちらから:おこげもできるつやつやご飯より
出典:Vermicular/バーミキュラ公式サイト
現在愛知ドビーは、火加減の手間を省き、炊飯器のように手軽に美味しいご飯が炊ける、バーミキュラ専用のポットヒーターを開発中です。
社長の土方さんは、「2015年度末に発売したい」と『ガイアの夜明け』の番組内で話していましたが、2016年秋に延期になったようです。
早くバーミキュラで炊いた、美味しいご飯を食べてみたいですね!