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「伝統工芸を体験してみたいけど、どこへ行けばいいか分からない」——石川県にはそんな悩みを一気に解決してくれる場所があります。加賀伝統工芸村「ゆのくにの森」です。13以上の工芸館が集まる広大な敷地で、九谷焼・金箔・加賀友禅・山中漆器など100種類以上の伝統工芸体験が楽しめます。今回は実際にろくろ体験をしてきたので、料金・待ち時間・コツ・映えスポットまで石川県在住者目線でリアルにレポートします。
ゆのくにの森とは?石川県を代表する伝統工芸体験の村

ゆのくにの森は、石川県小松市の粟津温泉郷に位置する加賀伝統文化アメニティ施設です。約13ヘクタールという広大な敷地に、江戸・明治時代の古民家を移築・復原し、そこで本物の職人による伝統工芸体験ができます。
金沢から車で約1時間というアクセスのよさもあり、石川県観光の定番スポットとして長年親しまれています。施設内は散策するだけでも十分楽しめますが、体験こそがここの真骨頂。ろくろ・絵付け・金箔・友禅など、一日では回りきれないほどのコンテンツが詰まっています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 正式名称 | 加賀 伝統工芸村 ゆのくにの森 |
| 所在地 | 石川県小松市粟津温泉ナ-3-3 |
| 営業時間 | 9:00〜16:30(体験最終受付 15:00) |
| 定休日 | 木曜日(祝日は営業) |
| 入村料 | 大人¥550・中高生¥440・小人¥330 |
| 駐車場 | あり(無料) |
| 公式サイト | yunokuninomori.jp |

体験できる工芸と料金一覧
ゆのくにの森では13以上の工芸館で様々な体験ができます。何を体験するか事前に決めておくと、スムーズに楽しめます。
| 館名 | 体験内容 | 所要時間 |
|---|---|---|
| 九谷焼の館 | ろくろ回し・絵付け | 約15〜30分 |
| 金箔の館 | 金箔貼り体験 | 約20分 |
| 友禅の館 | 加賀友禅型染め | 約30分 |
| 山中漆器の館 | 蒔絵体験 | 約20分 |
| 輪島塗の館 | 沈金・蒔絵体験 | 約20分 |
| ガラス工芸の館 | ガラス工芸体験 | 約20分 |
| 和紙の館 | 和紙手漉き体験 | 約20分 |
| オルゴールの館 | オルゴール制作 | 約30分 |
※料金・体験内容は変更になる場合があります。最新の料金は公式サイトでご確認ください。
九谷焼ろくろ体験レポート|実際に行ってみた
2026年の5月、家族4人で金沢から車で約1時間かけてゆのくにの森へ。到着は11時ごろ。五月晴れで気持ちのいい日曜日でしたが観光客は思ったより少なめで、のびのびと施設内を楽しめました。カップルや家族連れのほか、外国人旅行客も多く見られ、国際色豊かな雰囲気でした。
受付〜待ち時間(約30〜40分)
九谷焼の館でろくろ体験の受付を済ませると、待ち時間は30〜40分ほど。予約制ではなく当日先着順のため、混雑具合によって変わります。この日は比較的空いていたので、待ち時間の間に施設内を散策しながら過ごしました。
待っている間に気づいたことですが、他の工芸館はほぼ待ち時間なしで体験できる状態でした。複数の体験を組み合わせるなら、ろくろ待ちの間に別の体験を入れるのが時間を有効に使うコツです。
いよいよろくろ体験スタート(約15分)
案内されると、まずエプロンを貸してもらえます。汚れてもいい服装で来ることをおすすめしますが、エプロンがあるので普段着でも問題ありませんでした。
電動ろくろの前に座ると、女性のスタッフさんが隣でやさしく指導してくれます。最初は「こんなに難しいものか」と思いましたが、コツを教えてもらうとだんだん形になっていきます。
まず感じたのは土のひんやりとした冷たさ。回転しながら指の間を通り抜けていく土の感触は独特で、思わず「気持ちいい…!」と声が出るほど。日常ではなかなか味わえない感覚です。

成功のコツ3つ
スタッフさんから教えてもらったコツをそのままお伝えします。
- ✅ 手と指を常に水で濡らしておく——乾いた状態で触ると土が割れやすい
- ✅ 力を入れすぎない——思い切り握るのではなく、指先を添えるイメージ
- ✅ 指先を使ってやさしく成形する——焦らずゆっくりが大切
失敗しても「ここをこう直しましょう」とすぐにスタッフさんが手を添えて修正してくれるので、まったく焦る必要はありません。初心者でも必ず形になります。
竹串で名前や絵を入れられる
ろくろで形を作り終えると、最後に竹串を使って文字や絵を彫り込むことができます。名前や日付、簡単な模様など、世界に一つだけのオリジナル作品に仕上げましょう。
……とはいえ、我が家では「さあ何を入れる?」と急に聞かれても何も思いつかず、結局そのままにしてしまいました。ところが帰り道で「体験した日付と名前を入れればよかった」とすぐに後悔。作品が届くのは約6ヶ月後なので、受け取ったときに「いつ作ったか」が分かる記念になったはずなのに…と今でも少し残念に思っています。
体験前に入れたい文字・絵を決めておくことを強くおすすめします。
- 体験した日付(例:2026.5.17)
- 名前・イニシャル
- シンプルな花・星・ハートの模様
- 子どもの名前+誕生年(プレゼントにも◎)

完成品は約6ヶ月後に届く
体験後は作品を預けて終了。焼成に時間がかかるため、完成品が手元に届くのは約6ヶ月後です。宅配便で送られてくるので、届いたときの感動もひとしお。「あのときの土がこんな器になったのか」という喜びは格別です。
ろくろ体験の基本情報まとめ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 料金 | ¥3,500(飯碗・タンブラー・抹茶碗など1点)+ 別途送料 |
| 予約 | 不要・当日先着順受付 |
| 待ち時間 | 30〜40分程度(混雑状況による) |
| 体験時間 | 約15分 |
| エプロン | 貸し出しあり(無料) |
| 作品受け取り | 約6ヶ月後に宅配便でお届け |
| 対象年齢 | 4歳以上(小学生以下は保護者同伴推奨) |
| 追加オプション | 竹串での文字・絵入れ(無料) |
ゆのくにの森 映えスポットガイド|公式10選+偶然出会った穴場
ゆのくにの森には公式が認める映えスポットが10か所あります。ただし案内板がわかりにくい場所もあるため、事前にどこにあるか地図で確認してから行くことを強くおすすめします。今回の体験では事前調査なしで回ったため、偶然出会えた3か所と、次回ぜひ訪れたい公式スポットに分けてご紹介します。
【体験中に偶然出会ったスポット3選】
① アンブレラスカイ(彩り長屋前)
施設内のメインストリートに突如現れるカラフルな傘のアート。青空に色とりどりの傘が広がる光景は、思わず立ち止まって見上げてしまいます。地面も九谷焼をイメージした丸いカラータイルが敷き詰められており、上も下もフォトジェニックな空間です。開催期間は毎年3月中旬〜11月下旬。ゆのくにの森を代表する映えスポットです。
② 友禅流し(友禅の館前)

緑豊かな森の中を流れる清流に、加賀友禅の赤い布が流されている幻想的な風景です。苔むした岩・小さな滝・新緑と鮮やかな赤が重なり、まるで絵画のような一枚が撮れます。加賀友禅の製造過程で行われる「友禅流し」という工程をアートとして再現したもので、石川県らしさが凝縮されたスポットです。
③ こだまの森(穴場・非公式スポット)

杉の大木が立ち並ぶ森の中に、もののけ姫のこだまのような白い小さな像がいくつも点在しています。木漏れ日・苔・飛び石と組み合わさって、どこか神秘的な雰囲気。公式の映えスポット一覧には掲載されていない知る人ぞ知る穴場です。散策ルートをのんびり歩いていると偶然出会えます。ジブリ好きの方はぜひ探してみてください。
【公式おすすめ映えスポット一覧】
以下は公式サイトで紹介されている映えスポット全10か所です。次回訪問時はこれを地図と照らし合わせながら巡る予定です。
| スポット名 | 場所 | 特徴 |
|---|---|---|
| アンブレラスカイ | 彩り長屋前 | カラフルな傘のアート(3月中旬〜11月下旬) |
| 赤いランタン | 商家の館前 | 赤色の装飾ランタンが並ぶ中国風の情景 |
| 赤い風車 | 伝統美術の館 | 鮮やかな赤の風車オブジェ |
| ハートの窓 | 伝統美術の館 | ハート型にデザインされた窓越しの景色 |
| 黄金の間 | 金箔の館 | 金箔を贅沢に使った豪華な室内空間 |
| 友禅流し | 友禅の館前 | 清流に赤い加賀友禅が流れる幻想的な景色 |
| 森のテラス | 輪島塗の館前 | 緑に囲まれた開放的なテラス |
| ハートの花壇 | 和紙の館前 | ハート型の花壇(時期限定・開花状況による) |
| 日本地図 | 正面玄関 | 敷地内に表現された日本地図モチーフ |
| モノクロカラー | 彩り長屋 | 白黒を基調としたアート空間 |
※情報は公式サイト(映えスポット紹介ページ)をもとに作成。内容は変更になる場合があります。
体験後の食事・休憩スポット
茶の湯の館「方丈庵」でひと息
体験で疲れた体を休めるのにぴったりなのが、茅葺き屋根の古民家「方丈庵」です。1780年頃(江戸中期)に建てられた村内最古の建物で、釘を一切使わずに組み上げられたという構造も見どころのひとつ。囲炉裏・黒い天井・山野草庭園という空間で、400年の茶文化をゆったりと体感できます。

| メニュー | 料金 | 内容 |
|---|---|---|
| 御抹茶 | ¥880 | お茶菓子に金沢銘菓「万葉の花」付き |
| 御ぜんざい | ¥900 | 北海道産小豆の自家製田舎ぜんざい・加賀棒茶付き |
| 季節メニュー(夏) | — | くずきり・冷たい抹茶・かき氷 |
| 季節メニュー(冬) | — | ホットグリーンティー |
※料金は税込。季節メニューの料金は公式サイトでご確認ください。
ランチにも使える!その他の食事処
施設内にはランチが楽しめる食事処も3か所あります。体験の合間や見学後にぜひ立ち寄ってみてください。
| 店名 | 特徴 | 営業時間 | 予約 |
|---|---|---|---|
| うどん処 陣太鼓 | 地元・小松市産の小松うどん | 平日 11:00〜14:30 土日祝 11:00〜15:00 |
不可 |
| そば処 白山 (和紙の館内) |
自家製出汁の越前そば | 10:30〜15:30 | 不可 |
| お食事処 漁師の館 | 海の幸と加賀野菜の料理 | — | 団体予約専用 |
※営業時間・メニューは変更になる場合があります。最新情報は公式サイト(お食事処一覧)でご確認ください。
驚きのお土産発見!悟空の金蒔絵フィギュア
施設内のお土産コーナーで思わず二度見したのが、スーパーサイヤ人悟空の金蒔絵仕上げフィギュア(¥10,000)です。ドラゴンボールのキャラクターに、石川県が誇る伝統技法「金蒔絵」を施した一品。ゴールドに輝く悟空は、伝統工芸とポップカルチャーの融合という意外すぎるコラボレーションです。

「伝統工芸ってこんなことまでできるの!」という驚きと笑いを提供してくれる、ゆのくにの森らしいユニークなお土産です。自分用にもプレゼント用にも、話題性は抜群です。
なお施設内にはお土産ショップが複数あり、気づくと財布のひもが緩くなっているので注意が必要です(笑)。九谷焼・金箔工芸品・加賀銘菓など魅力的なものが多く、予算を決めてから入場することをおすすめします。
アクセス・駐車場・基本情報
車でのアクセス
| 出発地 | 所要時間 |
|---|---|
| 金沢から車 | 約1時間 |
| JR加賀温泉駅から車 | 約20分 |
駐車場は無料・広めなので安心して利用できます。
公共交通機関:加賀周遊バス「キャン・バス」が便利でお得
電車+バスで来る場合は、JR加賀温泉駅前発着の加賀周遊バス「キャン・バス」が便利です。1回乗車¥500と手頃な料金で、山まわり線・海まわり線の2ルートを運行しています。ゆのくにの森は山まわり線 停留所No.8で下車します。
| 乗車券の種類 | 大人料金 | 小学生 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 1回乗車券 | ¥500 | ¥250 | ゆのくにの森への往復なら計¥1,000 |
| 1日フリー乗車券 | ¥1,100 | ¥550 | 3回以上乗るならお得 |
| 2日フリー乗車券 | ¥1,300 | ¥650 | 加賀温泉郷を2日間周遊するなら |
| 1日券+ゆのくにの森入場券セット | ¥1,500 | ¥800 | バス1日券(¥1,100)+入場料(¥550)が¥150お得 |
ゆのくにの森だけを訪れるなら往復1回乗車×2(¥1,000)、山代温泉・山中温泉・那谷寺なども組み合わせるなら1日フリー乗車券(¥1,100)がおすすめです。さらに1日券+ゆのくにの森入場券セット(¥1,500)を購入すれば、バラバラに買うより¥150安くなります。
山まわり線の主な停留所:加賀温泉駅 → 山代温泉 → 九谷焼窯跡展示館 → ゆのくにの森 → 山中温泉 など
詳細・時刻表はキャン・バス公式サイトでご確認ください。
ゆのくにの森 施設情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 住所 | 〒923-0393 石川県小松市粟津温泉ナ-3-3 |
| 電話 | 0761-65-3456 |
| 駐車場 | 無料 |
よくある質問(FAQ)
Q. ろくろ体験は予約が必要ですか?
予約は不要です。当日先着順での受付となります。混雑時は定員に達し次第終了することがありますので、午前中の早めの来場をおすすめします。
Q. 服装はどうすればいいですか?
エプロンの無料貸し出しがあるため、普段着でも問題ありません。ただし土が飛ぶ可能性があるため、汚れても気にならない服装だとより安心です。サンダルより動きやすい靴がおすすめです。
Q. 子どもも体験できますか?
4歳以上から入村できます。ろくろ体験はスタッフが丁寧に指導してくれるため、小学生でも楽しめます。小学生以下は保護者同伴がおすすめです。
Q. 一日で何個の体験ができますか?
館の混雑状況にもよりますが、3〜4つの体験は十分可能です。ろくろの待ち時間(30〜40分)を利用して他の館を回ると効率的です。事前にどの体験をするか決めておくとスムーズです。
Q. 近くに宿泊施設はありますか?
施設のすぐそばに粟津温泉郷があり、歴史ある温泉旅館が数軒あります。山代温泉・山中温泉・片山津温泉も車で20〜30分圏内です。加賀温泉郷に宿泊しながらゆのくにの森を楽しむプランがおすすめです。
まとめ:ゆのくにの森はこんな人におすすめ
金沢市内の人気体験工房は観光客が集中するため、数週間〜1ヶ月先まで予約が埋まっていることも珍しくありません。「旅行当日に体験したい」「急に時間ができた」という場合に困りがちです。
その点、ゆのくにの森は予約不要・当日先着順。思い立ったらすぐ体験できるのが大きな魅力です。金沢観光のついでに足を延ばす価値は十分あります。
| こんな人に | おすすめポイント |
|---|---|
| 予約なしで当日体験したい | 予約不要・先着順なので旅程に組み込みやすい |
| 石川県の伝統工芸を体験したい | 100種類以上の体験が一か所で |
| カップルで特別な思い出を作りたい | ろくろ体験+映えスポット+方丈庵でお茶 |
| 子ども連れで楽しみたい | エプロン貸出・やさしい指導・こだまの森 |
| 外国人の方へのプレゼント・体験を探している | 金箔・友禅・九谷焼など日本文化が凝縮 |
| インスタ映えスポットを探している | アンブレラスカイ・友禅流し・こだまの森 |
ゆのくにの森は「伝統工芸を見る場所」ではなく「伝統工芸を作る場所」です。ろくろで土を成形したあの感触、約6ヶ月後に届く完成品——その体験は写真や動画では伝わらない、行った人だけが知る価値があります。竹串に入れる文字は事前に考えておくのをお忘れなく!金沢観光の定番スポットに加えて、ぜひ足を延ばしてみてください。


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